内科医の腕を試す。風邪の処方でわかる。

外科医の腕の試し方の次は内科医バージョン。風邪に対する処方で分かります。  

ズバリ😎
1.風邪には抗生剤(抗菌薬)を処方しない。
2.多分風邪だけど一週間して治らなければ、また来てね。って言う
内科医は合格です。

1.風邪は医学的には急性上気道炎と呼びます。特徴は、咳、鼻水、咽頭痛(喉の痛み)の3つが同程度あること。原因はウイルス感染症です。ウイルス感染症は一部の特殊なものを除いて、治療薬がありません。だから、ナニモシナイ😷のです。抗菌薬は細菌を殺すもの、ウイルスは細菌ではありません。もちろん、咳止め、痰切り、痛み止め、食事ができていなければ点滴などは必要に応じてします。結構おじいちゃん開業医は、抗菌薬処方しますが副作用などデメリットの方が多いです。

2.風邪の診断で大切なことは一週間以内に治ることです。つまり、1.にあるように、風邪の根本的原因解決となることを何もせず、しばらく様子を見る。そして、一週間以内に治ってれば初めて風邪だと診断できる、ということ。だから、どんな名医でも、最初に患者を見た瞬間に風邪だと断言することはできない。だって、数日見て症状がどんどん悪くなったり、長引いたら、抗生剤の投与が必要な病気に診断が変わるからです(((・・;)

まとめ
最初に見たときに抗生剤は出さないけど、一週間様子を見てね。と優しく言ってくれる内科医は名医ですよ。

現役医師Dr.だだだ ~医療を語る~

現役医師が気ままに語ります。

0コメント

  • 1000 / 1000