指輪が抜けない!病院でも行う対処法
このページを開かれている方は、指輪が抜けなくなり、焦っている方だと思います。
簡潔に現役医師の僕が患者さんに行う電話でのアドバイス、処置を紹介します。
対処法
(優先順位の高い順、駄目なら下へ)
1. オリーブオイル、ボディークリーム、リンスなど潤滑剤を塗る。
2.手を頭より高くあげる。15分間
3.手を氷水で冷やす。15分間
4.ジュエリーショップに電話。(営業時間内で購入した店舗が近ければ)
5.最寄りの消防署に電話。
6.病院に行く。(総合病院の救急外来または手の外科)
注意
・指が数分単位でどんどん腫れてきたり、黒っぽくなってきた場合は緊急での処置が必要なことがあります。すぐに、医療機関に相談しましょう。指が壊死してしまう可能性があります。
・指輪を切った場合の修理費用は自己負担となります。
・自己判断で工具や火を使って対処しようとし、重篤な後遺症を残してしまう患者さんがいます。こういった物は使わないようにして下さい。
各方法について細かく説明しきます。
1. オリーブオイル、ボディークリーム、リンスなど潤滑剤を塗る。
とても原始的な方法ですが、滑りをよくして抜けやすくする方法です。これだけで、8割方抜けると思います。手軽でリスクが少ないため、まず行いましょう。
2.手を頭より高くあげる。15分間
3.手を氷水で冷やす。15分間
手を高く挙げたり、水で冷やすことで指への血流が減り指が少し細くなり、抜けやすくなります。しかし、やりすぎると指が壊死する危険があるため長くても15分間程度に留めておきましょう。緊急事態で氷水が準備できるか分からないと思ったので、この優先順位にしましたにしました。
インターネットの他のサイトでは、指に糸を巻きつけて縛るといった方法も紹介されていますが、これは指へ大きなダメージを与えてしまう可能性があるので行わないで下さい。
4.ジュエリーショップに電話。(営業時間内で購入した店舗が近ければ)
大抵指輪を購入した店舗に行けば無料でリングカッターを使って切ってくれます。店舗が営業時間内で近ければ電話をかけてみましょう。比較的修理しやすい切り方をしてくれることが多いです。購入したのと異なるショップでは料金が発生する可能性があります。
5.最寄りの消防署に電話。
消防署であれば24時間365日、無料でリングカッターを使って切ってくれます。
6.病院に行く。(総合病院の救急外来または手の外科)
上記の方法が駄目な場合は総合病院を受診しましょう。指輪が抜けない事態を専門的に扱うのは救急外来または、手の外科(整形外科の一分野)を専門とする医師です。局所麻酔をかけて指が多少傷ついてでもリングカッターで指輪を切ったり、場合によっては全身麻酔をかけて手術用のノコギリで指輪を切断したりします。リングカッターやその他の手術器具はクリニックには置いてありませんので、総合病院を受診しましょう。
以上、あなたの指輪は抜けましたか?
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